ホクレン中斜里製糖工場。

カテゴリ/斜里町

札幌はかなりのドカ雪が降ったらしいですね☃

斜里の雪はそれほどでもなかったけど、

今日は時折吹雪いて極寒な1日でしたよ❄

今日もいろんなトコ廻ったけど、まずは昨日のお話を。

 

斜里の特産品のひとつ、「ビート」(甜菜)の話、

これまでにも何度かしたの覚えてますか?↓

「ビート。」

「晩秋の風物詩。」

この辺の記事で紹介した写真のいくつかで、

向こうの方の背景に写り込んでる大きな工場がありました。↑こんな感じ。

実は、昨日スキー場に行く前に行ってたのがコチラ。ホクレン中斜里製糖工場。

まさにこの畑で収穫されたビートが行き着く場所。

ずっと気にはなってたんだけど、

ちょうど今が工場稼動の最盛期ということもあり、

今回工場見学が実現しました!

ご案内をお願いするのはこのお二方。中斜里製糖工場総務課の上野さん(左)と坂口さん(右)。

よろしくお願いしまーす!🙇

 

今回は、基本的に一般の工場見学と

同じルーティンで見学をさせていただきました。

まずは基本的なレクチャーから。工場施設の概要とか製造プロセスとか、

基本的な知識の説明です。

砂糖の原料と言えばサトウキビを

イメージする人が多いかもだけど、

実は国産原料の割合は、

ビートが8割、サトウキビ2割くらいらしい。

そして、国内でビートが採れるのは北海道だけ。

道内には計8つの製糖工場があって、

ホクレンさんの工場はこの中斜里と、

十勝の清水町の2ヵ所。

各工場ごとに管轄のエリアがあるそうで、

斜里町と周辺の4市町プラス

根室・釧路管内で収穫されたビートは、

この中斜里工場に持ち込まれるそうです。

工場の広さは札幌ドーム27個分。

広い!

この工場が、ビート収穫時期の10月上旬から

4月中旬まで半年余りの間、

暮れ正月もなく、24時間体制の

フル稼働で砂糖を作り続けるのです。モクモクと水蒸気を上げる工場の煙突。

そう言えば前夜斜里に着いた時も、

夜なのに煙突がモクモクしてたっけ。

 

砂糖作りについてひと通り予習したら、

いざ工場見学へ出発!窓からの風景↓ちょっと見づらいけど、

外にビートの山があるのわかりますか?

これが「ビートビン」と呼ばれる場所。

ココから1日約6,000㌧ほどのビートが

計画的に工場に運び込まれます。これは運び込まれるビートの中に、

石とかの不純物が入ってないかチェックしてる様子。

キレイに洗われて工場に運び込まれたビートは、

↓の「ビートスライサー」という機械へ。ココで細かくスライスされていきます!スライスされたビートがこちら。コンベアで流れてく最中なんで見づらいけど、

見た目細かいフライドポテトみたいな感じ?

「コセット」と呼ばれるこのスライスは次に、「タワー」というこの装置でお湯に浸され、

糖分を抽出。

糖分が出た後の繊維分(パルプ)は、この「パルププレス」で圧搾されて

「ビートパルプペレット」というモノになります。

単なる「搾りかす」で終わるのではなく、

家畜の飼料として活用されるワケですね👍

一方、抽出された糖分はというとこの長ーいパイプを通って…

清浄・脱色・濃縮などの工程を経たのち「結晶缶」というこの装置で、砂糖の結晶に。

この装置、窓みたいなのがいくつか見えますが、 下の方ではドロドロした液体状だったのが、上の方にいくにつれ、粒々が見える状態に。

そしてコレを、↓の「分蜜機」で糖蜜と砂糖の結晶とに分離。

「一番糖」と看板にあるのは、

この糖蜜から糖分を極限まで回収するため、

この後「二番糖」「三番糖」を作る

工程まであるからなのです。こちらは工場の外にそびえる「シュガーサイロ」

直径35m、高さは50m以上。

出来上がった砂糖は、乾燥させたのちこのサイロへ。

ココには3万㌧の砂糖が貯蔵出来るんだとか。

 

ココは完成した製品が、袋詰めされていくライン。この緑色の大きな袋は「フレコンバッグ」といって

1㌧もの砂糖が入るらしい。

こういう大型のパックは

大手飲料水メーカーや菓子メーカーなどに納品されて

誰もが知ってる飲物やお菓子に使われるのです。

 

ビートからの砂糖作りはこんな流れ。

駆け足の説明だったけど、伝わったかな?💦

皆さんが普段美味しくいただいてる食物や飲物にも、

ココで作られた砂糖が使われてるかもですよ!😉

 

今日見てきたアレコレに関しては、

また明日以降お話ししますね~!