ここんとこしばらくイベント情報をお届けしてきましたが、
今日は久々に弊ブログ本来の話題を(笑)。
ちょっと時間はさかのぼります。
1月上旬、大樹町ツアーを目前に控えたある日、
1本の電話が。
「急で申し訳ないんですけど、明日倶知安まで来れますか?」と。
電話の主は、今金町地域おこし協力隊の木元さん。
今金の地酒造りに力を入れている方です。
聞くと、12月に酒の仕込作業を見学させていただいた「二世古酒造」で、
酒造りの仕上げとも言える「搾り」の作業が
急遽翌日行われることになったんだとか。
…う~ん、さすがにこのタイミングはちょっとキビシい💦
今回は残念ながら見送りとさせていただきました🙇
ホントは最後まで見届けたかったんだけど😔
そんなワケで、木元さんに取材していただいた内容を
今日はココでご紹介させていただきます!
僕は全然写真に写ってませんがご容赦を😅
そもそも、急にこのタイミングに決まったのには
ちゃんと理由があるそうで。
今金の地酒の場合、
①アルコール度数が17.4~5度くらいに達した時
②日本酒度(酒に含まれる糖分)が「+3」になった時
(プラスになるほど辛口になっていくらしい)
③「もろみ」を搾った時に残る酒粕の重量
この辺の3要素を目安にして、
搾り作業のタイミングを決めるんだとか。
フツー、「仕込み」から「搾り」まで
25日間くらい待つそうなんですが、
その計算でいくと1月13日頃になる予定が、
若干早まったと。
たぶん気候とかの関係ですかね?
ココまで大丈夫ですかー?😅
話を先に進めますね。
前回、12月19日に仕込んだお酒の「もろみ」は
約3週間でこんな感じに↓完全な液体ではなく、少し米粒が見えるくらい
トロトロとした状態。
蔵の中は、甘酒のような香りが充満してたそうです。
コレを、お酒と酒粕に分離する作業が
「搾り」というワケですね。
搾りに使われる機械はこちら。「圧搾機」と呼ばれるマシン。
タンクに入っていた約6,500リットルのもろみを、
この機械で丸1日かけて搾っていきます。
写真左側に写ってるポンプから流し込まれたもろみは、
真ん中の蛇腹みたいな袋の中で圧をかけられて、
お酒と酒粕に分かれていく。この蛇腹に張り付いた酒粕をはがすと…こんな感じ!
これが「板粕」と呼ばれるモノです。こちらもこーして製品に。
「粕漬け」なんかの料理に使われますよね。
美味しくて大好きです😆
一方、酒粕と分離されたお酒はこんな色合い。ちょっと黄ばんだ色に見えますよね?
お酒は透明なイメージがあるけど、
この黄色っぽいのがお米の自然な色なんだとか。
市販されてる透明なお酒は、
活性炭を入れることで色を抜いたりしてるらしいけど、
色を抜くと同時に、味も抜けてしまうデメリットも。
「純米吟醸今金」は、調整のために微量の活性炭を
使うこともあるらしいけど、
ちょっと黄色みがかった色合いでお楽しみいただければと😉搾ったお酒は最終的に、こちらのタンクへ。 搾りたてのお酒は、杜氏さん曰く「ぴちぴち」してる、と。
つまり、まだ炭酸ガスが残ってる状態らしい。
ぴちぴち。
なんかカワイイ表現ですよね(笑)。
コレを落ち着かせるために、
また数週間ほど寝かせるそうです。
そして、この新酒は2月上旬に瓶詰めされる予定。
このタンクひとつから、一升瓶で
1,900本ほどが出来上がるんだとか。
2月上旬って言ったらもうすぐ!
ブログ読んでる皆さん、
コレ読んでもし「今金の地酒飲みたい!」と思ったら、
ぜひコメント下さい😉
ちょっとムズカシいお話でしたが、
以上、酒造りレポートでした!