今日も雨竜町の話題をもうひとつ
撮って出しで写真をアップした後、
既に何人かの方にコメントいただいてますが、
今回はこちらの「気になるお店」のご紹介リサイクルショップ&木工房「豆電球」。
なかなかシブいお店だという噂ですが…建物自体がかなりシブい!
昭和な方々ならたぶん分かると思うけど、
建物が醸し出す、この「校舎感」!
僕こういう場所大好物ですでは早速中に入ってみましょー
中はこんな感じ。
所狭しと並ぶ、レトロな展示物の数々
まるで昭和30年代くらいに
タイムスリップした感じかな?期待したイメージ通り
なんか安らげる空間です…
更に渡り廊下を進むと…
向こう側の「校舎」はこんな感じ。
比較的最近?のモノもありました
さてこのステキなお店。
一体どんな方がどんな想いでやってるのか…
気になるな~。
というコトで、お話を伺いました!右がご主人の宮口正道さん、
そして左は奥様の由己江さん。ヨロシクお願いしまーす!
まずこの建物ですが、予想通り元は学校の校舎。
旧雨竜中学校の校舎として1948年(昭和23年)
完成ということなので、築74年になります
元々、1㎞弱ほど南にある現在の道の駅近くに
あったものが、1973年(昭和48年)に
中学校が統合して新校舎にが移転した後、
冬の間に分割してソリで現在地まで引っ張り、
移築されたそうですよ。
その後ゴム工場や建具屋さんの
倉庫などとして使用された後、
2005年に「豆電球」としてオープン。
もうすぐ開業17年になります。
ご主人の宮口さんは現在75歳。
奇しくも建物とほぼ同い年(1歳年上)。
ご主人は以前、隣の滝川市で
お仕事をされていましたが、
仕事の関係で雨竜の役場に出入りしていた時、
たまたま空き家になっていたこの物件を
役場から紹介されたそうです。
その頃50代後半に差し掛かっていたご主人は
定年を間近に控え、将来定年後に
何かをやってみたいと考えを巡らしていた頃。
元々日曜大工が好きで、木工を思い切り
やってみたいという気持ちがまずひとつと、
この歴史ある建物を残したいという気持ち。
そして、過疎化で町がどんどんさびれていく中
昔のように人が集まってくれるような場所が
出来ればいいな…という想いが重なり、
ちょうど当時導入された早期退職制度を利用して
仕事を退職して店作りに着手しました。
ちなみにこの建物は無償での譲渡、
土地約2,600坪は役場から購入したそうです。ご主人のお話を、隣で静かに聞いていた
奥様の由己江さん。
それまでの安定した収入を投げ打って選んだ
ご主人のこの思い切った決断を、
どういう気持ちで受け止めたんでしょうか?💦
奥様は最初、ご主人がこの道を選んだことに対して
「これからの生活をどうしよう…」という
不安と驚きがあったとのこと。
最初にここに連れて来られた時、
建物はボロボロの状態で雑草も伸び放題。
ここで新しい仕事が始まるのか…?
と悩んだそうですよ
そして1年間かけて夫婦二人で建物を修理し、
2005年6月に「豆電球」が開店。
ご主人が58歳の時でした。ご主人はここを買い取った時点では、
この大きな建物で何をやったら良いのか
将来像はまだハッキリと
見えていなかったそうです。
ご主人は元々リサイクルショップ巡りが好きだったので、
奥様にはリサイクルショップをやりたいと
説得はしたそうなんですが、
それと同時に木工も好きだったため、
日頃木製品の本立てや棚などが
多く捨てられているのを目にすることにも
心を痛めていました。
そして開店に向け建物を修理している中で、
捨てられる木工品を直して、それを希望する人に
譲る仕事も良いのでは…?
などと考えを巡らしたそうです。
開店当初は毎月旭川の骨董市場に出掛けたり、
地元の解体業者に声を掛けて
不要な物を無償で分けてもらったりする日々。
最初はなかなかお客さんも来ず、
奥さんのバイト料も払えない状態でした。
しかし開店初年度の2005年、TV番組
「人生の楽園」でお店が取り上げられると、
全国から問合せが来るように
更には海外からもお客さんが
訪ねて来るようになったらしいですよ
コロナ禍の今でも、札幌や旭川はもちろん
道内一円からお客さんが絶えないようです
以前はご主人がご自分で
品物の仕入れなどに出掛けてましたが、
今は基本的にお客様が持ち寄った物を
買い取ることが多いとのこと。
そうしていろんな品物を集めてきた結果、
現在のような雰囲気の物が多く集まって
だんだんと今の形になってきたそうですよ
今は収入も安定しているようですが、
余ったお金はまた別の品の仕入れに使うそうで、
趣味の一環でやってるような感覚らしいです
まぁ楽しくやるのが一番ですよね♪
奥様は庭づくりが好きだそうで、
花の季節になると花を見るために
ツアーで来る団体客もいるほどだとか
奥様は、お店に来るお客さんとの会話が
楽しいとおっしゃってました
夫婦お二人だけで経営している「豆電球」。
ご主人曰く、元気なうちはもっと
魅力ある店づくりを目指して、
いずれお店を継ぎたいという人が
出て来た時に向けて、準備を進めているそうです。
展示物は売り物と非売品と2通りあって、
こんな風に値札が付いているのは売り物、
付いてない物は非売品とのこと。
提供者から「ここに飾ってほしい」と
無償で預かったものだったり、
ご主人が個人的に好きで売りたくない物なんかは
非売品にしてるらしいですよ
お店の入口にたくさんのサイン色紙。
お店の注目度が分かりますね僕も1枚書かせていただきました
黒板の片隅にもちょっとラクガキ(笑)。
宮口さんご夫妻の想いの詰まった「豆電球」、
営業は4月からクリスマス頃まで。
(冬の間はお店をやるには寒すぎるそうです)
入場は無料だそうなので、
コチラでお店情報をチェックの上、
ぜひ皆さん一度訪れてみてくださいね。
ホッと癒されるひとときを過ごせますよ