競走馬の生まれる場所・後編。

カテゴリ/浦河町

昨日の話、続けますね。

ウォーキングマシンでアップを終えた馬たちが

次に向かう場所はコチラ。インドアアリーナ。

僕がよく乗馬練習してる場所とは

また別の覆馬場になりますね。

これだけ立派な施設が複数あることに

改めてオドロキです😳 馬たちはココで、速歩(はやあし)へと

少し歩度(スピード)を上げて走ります。

ちょっとスピードアップした

ウォーミングアップ的な感じですかね。

アリーナの中にはこんなモノも↓何だか分かりますよね?😁

発馬機、つまりレース用のゲートです。

コレ見ると、どうしてもアレを思い出しちゃうw17年振りにゲートインしてみた(笑)。

これ、正面から見るとゲートによって幅が違うの

分かりますよね?

ちなみに1・2番ゲートが、実際のレースと同じ幅。

3番→4番と少しずつ広くなってるのは、

馬が狭いゲートに抵抗なく入れるよう、

一番広い4番ゲートから、3番→1・2番と、

徐々に慣らしていくためなんだそうです。

 

今回の調教は全部で61頭が対象ですが、

牡(オス)と牝(メス)の馬がほぼ半々。

これを6グループに分けて、

各グループ30分くらいずつ調教を行います。

僕が見学させてもらったのは、最初のグループ。

普段、ドゥビドゥとかは

僕の姿とかに完全に慣れてるから

フツーに接してますけど(笑)、

やっぱり若くて調教途上の馬たちは

マスコットの姿を見てどう反応するのか

分からない不安があるので、

このグループの馬たちは、馴致(じゅんち)といって

事前にターフィーくんに会わせたりして

キャラ慣れさせといてくれたみたいです😅この仔、すごく懐こくてカワイかった😆

ちなみに乗ってるのは、

最近練習でよくお世話になってる瀬口さん

 

アリーナでのアップも終えると、

馬たちはすぐ隣にある施設へと移動💨コチラの施設になります!屋内800m馬場。

天候に左右されないよう、完全に屋根のついた

1周800mのトラックです。 馬たちはここを、駈歩(かけあし)で

右回り・左回りそれぞれ数周ずつ疾走🏇💨

10頭くらいの馬が集団で駆け抜けてくのを

目の前で見るのは、なかなかの迫力ですよ👍↑この数字は1周800mのタイム。向正面の見えない部分も、

こうしてモニターでチェック出来ます👀疾走が終わると、こうして壁際を歩いて

歩様(歩いている様子)を確認。

故障などが起こっていないかチェックします。

 

こうして1グループの調教が終了。 トレーニングを終えた馬たちは、

クーリングダウンがてら

施設をグルっと歩いて回り…厩舎へと帰ったり外の馬場でノンビリしたり😌

ちなみにこの馬、写真撮った後

メッチャ荒ぶってましたがw

 

JRAでのこうした調教は、例年9月から始まります。

最初は鞍を付けるトレーニングから始めて、

10月には人が乗っての調教を開始。

そして徐々にスピードを上げていき、

翌年4月までにレースの出来る状態に仕上げるのです。

そして4月には「ブリーズアップセール」といって

JRAの育成した馬を売却するセリが行われ、

そこで馬主たちが馬を購入。

それまでまだ名の付いていなかった馬たちは、

購入後、馬主たちによって

命名されていくことになります。

そんな訳で、9月~翌4月までが

日高育成牧場での調教のシーズン。

ちなみに5月~8月の間は

いわばオフシーズンになりますが、

その間スタッフの方々は乗馬の普及活動や、

札幌・函館など道内の競馬場の手伝いを

されたりしてるそうですよ🤞

 

調教の見学後、場内にある

いくつかの施設も見せていただきました。コチラは「ラウンドペン」このラウンドペンがズラリと並んでます😳調教の初期、馬は最初から広い場所で

人が乗って練習する訳ではありません。

まずは狭い馬房から始まり、

次にこのラウンドペン。

そしてその後インドアアリーナ…と、

徐々に広い場所での乗馬に慣れさせていく。

主にそういった用途に使われる施設のようですね。こちらは診療所

競走馬も立派なアスリートですからね😉

当然ケガや病気などを治療する施設が

必要になってきます。 コチラでは、JRA業務課長の立野大樹さん

お話を伺いました。この中で僕が一番興味を持ったのは

コチラの機械↓トレッドミル。

ジムなんかでトレーニングする人は

名前聞いたコトあると思いますが、

要は馬専用のランニングマシンです。

リハビリやトレーニング用に使われますが、

一定速度で、狙い通りのスピードで

走れるのがトレッドミルのメリット👍通常、馬たちは秒速10~11mくらいの

スピードでトレーニング。

最速だと秒速13.5mくらいまで上げることも

あるらしいですよ☝🏻

ちなみに時速に換算すると、

平均36kmくらいから…最速が時速48.6㎞!

100m10秒で走る人の時速が36㎞だから、

競走馬がどれだけ速いのか分かります😳

…なんて話を聞いてたら、

やっぱりこーしたくなりますよね↓😁実際に走らせてもらいました(笑)。最初は取りあえず歩き…からの〜徐々にスピードを上げてって…最後は時速10kmくらいまでアップ⤴️

まあこのくらいのペースであれば

そんなにキツくもないんで、

イイ汗かかせていただきました😁

 

こうして約2時間ほどの見学は終了。

いつも通い慣れてる施設の

知られざる一面をのぞかせていただいて、

また一つ勉強になりました!✍️