今日はちょっとフンイキ変えて
コラムの再掲いきますねー
今回はオールスターゲームのお話。
マスコットいっぱいの写真も添えて
お送りします!
*******************************************
#56 2008マスコットオールスター報告!(前編)
(2008年8月12日)
長らくお待たせいたしましたしばらくぶりのコラム更新ですが、今回は大方の皆さんの予想に応えまして(?)、毎年恒例の「マスコットオールスター報告」をさせていただきます!今回は長くなりそうなので(いつも長いですが…)、前後編に分けてたっぷりお伝えしていきたいと思います。
今年は大阪の京セラドームと横浜スタジアムで行われた、オールスターゲーム。オリンピックの関係か、例年よりも1週間程遅めの開催でしたが、今回もいつも通り12球団マスコットに招集がかかりました。
オールスター前の数日間、僕はいろいろと今回の「作戦」について考えを巡らせていました。オールスターは、年に一度マスコット達の集まる「お祭り」ではあるけれど、僕にとっては同時に「戦い」の場。もちろん皆と楽しくやりながらも、他のマスコットよりもどれだけ目立って、どれだけファンを喜ばすことが出来るのか、自分の力と存在価値が試される場でもあるんです。
これまでのオールスターでは、そういった自分のアピール方法として、僕はバク転などのアクロバットを多く使っていました。オールスターのように限られた時間の中で一番手っ取り早くファンを沸かせられるのがアクロバットだということは、以前も書いたとおりです。しかし、最近はマスコットのアクロバットも大して珍しいものではなくなってきた。バク転の上手なマスコットは、他にたくさんいますしね。そんな中皆と同じようにバク転や宙返りで競っても、「埋もれて」しまう可能性がある。まぁ誰もできないような高度な技でもやるなら別だけど、正直言って僕のアクロバットはそんな状態じゃなかった。オールスター前は過密スケジュールが祟ってか、調子が最悪だったんですね。
じゃあ、僕は他に何ができるのか?自分が普段やっていることの中で、ファンに一番楽しんでもらえて、かつ他のマスコットに負けないものは何なのか?──モノマネ・足の速さ・選手との絡み…色々思い浮かんだ中で行き着いた結論は、「ふれ合い」でした。モノマネや選手との絡みは、オールスターではいろいろと制約が多すぎて、きっと難しいだろう。それなら、僕は他のどのマスコットよりも長く、ファンとのふれ合いの時間を取ろう。地味かもしれないけど、僕は普段からファンとのふれ合いは誰よりもやっているという自負はある。他チームのファンも含め、会えた人達はきっとみんな喜んでくれるはず──。そう信じて、僕は今回のオールスターの最大テーマを「ファンとのふれ合い」に決めました。
そこで僕がまず取り掛かったのは、オールスターのスケジュール表のチェック。細かい出番の合間を縫って自主的にグリーティングをするためには、事前にスケジュールを把握して充分作戦を練っておかないと…。それから、やる機会があるかどうかわからないけど、パ・リーグ出場全選手のモノマネなんかも一応一通り復習していたら、出発前夜はアッという間に更けていきました──。
さて、第1戦当日の早朝、僕は札幌を出て大阪へ。早い時間の飛行機しかなかった関係で、実は僕が球場一番乗りでした(笑)。3塁側(セ・リーグ側)選手ロッカーの隣には広いマスコット用の控室が用意されていて(もちろん全員共同です)、みんなの衣装がズラリと並べてある。「あぁ、今年もこの日がやってきたんだな」と実感する一瞬ですね。
オールスターでは、去年からファン配布用のマスコットカードってのが作られてるんですね。実際に球場でもらった方も多いと思うけど、オールスターに登場する各キャラの写真入りカードです。これが1試合につき200枚各自に渡されるんだけど、使い道は各々自由。大体みんなそれぞれ数枚ずつサインを入れて他のマスコットと交換して、あとはグリーティング中にファンに渡してましたね。僕も5枚ずつみんなと交換しました(この12球団マスコットのサイン入りカードは、B・B’s Roomに展示したり、後で何らかのプレゼントとして活用するつもりです)。せっかくグリーティングでファンに渡すんだったら、直筆サイン入りにした方が喜ばれると思うんで、僕はみんなが集まってくるまでの待ち時間(実際はその後までしばらくかかったけど)、ずーっとその200枚にサインし続けてました。これ、結構根気のいる作業なんですよ💦
昼過ぎになって全員が集まると、まずは合同ミーティング。主催者側から今日のみんなの出番の説明があって、実際グラウンドに出て軽い場当たりをします。第1戦でのマスコット達の出番を見ると、開場前後のグリーティング・試合前セレモニー・3回裏終了後(ロデオレース)・4回表終了後(バズーカ撃ち込み)・5回表終了後(ものまね対決)・5回裏終了後(「五輪野球復活」横断幕持ち)・7回表終了後(ラッキーセブン)・試合後表彰式──ザッとこんな感じで、これまでのオールスターと比べるとかなり増えた印象ですね。それ自体は非常に喜ばしいことです。だけど、グラウンドでの出番が増えるのは、それだけファンと直接ふれ合える時間の確保が厳しくなるということ。オールスターは、公式戦に比べて試合のテンポも速いですしね。僕は結局、開場前後のグリーティング時間を極力長く取って、あとは僅かに体の空く2回ぐらいの時間帯を自主的にグリーティングに充てることにしました。
開場前後のグリーティングは、一応主催者からの要望としては各キャラ最低限20分程度。あとの時間は帰って休憩するなり、続けたければその後も自主的にどうぞという感じだったので、僕はグラウンドでの出番から逆算して、そして体力的に許せる限り(暑さがかなりこたえた…)、結局1時間強くらい続けてました。
で、その次は試合前セレモニーでの出番となるわけなんですけど、ここはかなり悩みましたねー…。選手登場の前にマスコット紹介があって、各マスコットが順番に呼び出されるんですけど、グラウンドに出て行く時どうやったら目立てるのか…。今までだったらバク転なり宙返りなりのアクロバットを使ってたでしょう。でも呼び出される順番は、前年度順位の関係で僕は7番目。セ・リーグのマスコット達が一通り出た後になります。セのマスコットの中にはアクロバットを使うキャラは何人かいるはずだし、パフォーマンスをする時間もスペースも限られている。やっぱりいつも通りアクロで行くか、それともそのまま全力ダッシュでもして外野まで行っちゃおうか…?いくつかの選択肢を用意しておいて、自分より前のマスコットの出方を見ながら、ベンチ奥の待機場所で最後の最後まで悩んだ末、結局出ると同時にサインボールを思いっきりスタンド上段まで遠投することに。これ、出番5秒前に決めましたでも、結構「オーッ」という歓声はあがってたんで、一応掴みはOKだったかと(笑)。
でも、第1戦に関しては個人的に反省点が多かったですね。まず3回裏終了後のロデオレース(ゴム風船みたいな「馬」に乗っかってピョンピョン跳ねながら競走するものです)ですけど、僕はちょっとマジメに競走しすぎた まー「競走」とは言ってもマスコット達のことですから、一番笑いを取った者の勝ち的な部分が多々あるんですよね。僕は結局順位的にはネッピーと同着1位くらいだったんだけど、ファンの視線はウケ狙いに走って脱線してたキャラ達の方に注がれてましたから…。
それから試合終了後。僕らは選手表彰が一通り終わった後、それぞれ自由にグラウンド上でパフォーマンスやネット越しにファンとのふれ合いを、という段取りだったんだけど、自分が今回何に一番重点を置いていたのかをきちんと再確認しておくべきだったと。この試合はパ・リーグの逆転サヨナラ勝ちで、ライト側のパ・リーグ応援団は盛り上がっていました。そこで、僕もいつもの公式戦の感覚で、応援に合わせながらパフォーマンスしようと外野に向かった訳ですが──当然いつもとは勝手が違うので、バク転をしたりモノマネをしたり、といういつもの自分のパフォーマンスのタイミングが最後まで掴めずじまいで…。 結局ここでもアクロバットにばかり気を取られ過ぎた感が否めず、だったら最初から内野スタンド方面でネット越しにファンとしっかりふれ合っておくべきだった、そもそもそれが今回の自分のテーマだったんじゃないか──と、後で後悔しましたね。
こうして1日目は、アッと言う間に過ぎていきました。僕らはゆっくり休む間もなく翌日は横浜へと向かうわけなんですが、その模様は次回コラムにて(比較的すぐに更新できると思います)。次回は、札幌で予定されている来年のオールスターに関してのお話も併せてしたいと思いますので、お楽しみにー!
*******************************************
2008年7月31日に開催された、
僕にとって4回目のオールスターの話🌟
僕が最初の写真集「RUN」を出版したのは
この翌年なんで、写真集にはこの年の
オールスターの様子が結構載ってます。
今回も写真見返してたら
いろいろイイのが出てきたんで
皆さんにもシェアしますね 選手も一部マスコットも
いろいろ懐かしい顔が写ってる
オールスター初日、球場入りした時の
緊張とワクワクが入り混じった気持ち。
どうやって目立ってやろうか?と
常に頭をフル回転させてたこと。
そして終わった後の
「あそこであーしとけば良かった…」
という後悔や反省。
すべて懐かしい思い出だけど、
こういう経験を何十回と繰り返すことで
僕もマスコットとしていろいろ勉強して
成長できたのかな?と思います
今回のコラムは後編へと続くので、
そちらもどうぞお楽しみに!
コメント