とかち鹿追ジオパーク。

カテゴリ/2024応援大使

鹿追町ツアーの事前情報、続けますね

今回はコチラの施設にお邪魔した話↓とかち鹿追ジオパーク・ビジターセンター。

皆さん、「ジオパーク」って

聞いたコトあります?

説明しますね

「ジオパーク」とは、科学的に貴重な

価値を持つ地形や地質を保全して、

それを教育やツーリズムに活用しながら

持続可能な発展を推進するプログラムのこと。

…ちょっと難しいかな?

つまり鹿追は学術的にかなり

貴重な自然環境が揃ってて、

それを町づくりに活かしてるんですねジオパークには、ユネスコが認定する

「ユネスコ世界ジオパーク」

日本国内の制度である

「日本ジオパーク」の2種類あるんだけど、

日本ジオパークは全国46地域、

道内には6地域あって、

「とかち鹿追ジオパーク」

その6ヵ所の中のひとつなんです。コチラのビジターセンターは、

そのとかち鹿追ジオパークを学べる場所。

前置き長くなりましたが💦

中に入ってみましょー

中はこんな感じ↑

いろんな展示や標本が並んでます。

館内では、コチラの方に

詳しく解説していただきました↓環境科学専門員の金森 晶作さん。

実はこの金森さん

なかなかな経歴の持ち主でして、

北大大学院で雪や氷の研究などをされた後

第60次南極観測隊の越冬隊員として

なんと2018~2020年の間南極に滞在

現地では、雪や氷・空気などの

モニタリング観測をされてたそうです。

南極行ったコトある人と会うの初めてかも

そのへんの話はまた後ほど。

さて、金森さんから教わった

ジオパークの注目ポイントは3つですが、

まず1つ目が…「風穴(ふうけつ)の森」。

とかち鹿追ジオパークを一番特徴付けるのが

この「風穴の森」らしいんだけど、

そもそも「風穴」ってナンだろう?

金森さんに説明していただきました。↑コチラは鹿追周辺の地形だけど、

右側の平坦な部分が市街地周辺、

そして左が町北部に広がる

然別湖周辺の山岳地帯になります。

このへんの山は全部火山ですが、

扇ヶ原展望台を含む手前方面の山は

比較的若い火山で、火山でできた岩が

ゴロゴロした場所が多いそうなんですね。で、岩がゴロゴロしてる場所は

地下にまで隙間が広がってるんで、

冬の間その岩の下に冷たい空気が

どんどん溜まっていって、

場所によっては夏の間でも

岩の隙間から冷たい風が吹き出てくる。

これを「風穴」と言うんだそうです。

僕も然別湖に向かう途中、見に行きました↓幹線道路のすぐ脇にこんな岩場があって↑穴に近付くと…ホントに穴から冷たい風が!ちなみに北海道では、森の中には

笹が植わってる場所が多いんだけど、

鹿追の森では年中凍ってる

「永久凍土」の上を苔が埋め尽くしてる。

そして然別湖周辺の森には

岩場の隙間がたくさん残ってるので、

岩場に暮らすエゾナキウサギ

沢山生息してるんだそうですよ🐰

 

続いて2つ目のポイントは…コチラ↓ミヤベイワナ。

ミヤベイワナとは

サケ科のオショロコマの亜種で、

然別湖にだけ生息する淡水魚です。

今から約1万5千年前に火山の噴火で

然別湖が誕生した時に、

それまで川と海を往復してた

オショロコマが湖に閉じ込められて、

然別湖の環境に適応して

独自の進化を遂げた固有種になったらしい。このミヤベイワナは環境に合わせて

色を変えるのが特徴だそうで、

たとえば岸辺にいる個体は↑の写真みたいに

茶色っぽいのが多いんだけど、

湖の真ん中にいる魚はこんなふうに↓背中が青っぽかったりするらしいですよ

 

続いて3つ目はコチラ!北海道石(ほっかいどうせき)。

去年(2023年)命名されたばかりの

新しい鉱物だそうです。

もっと寄りますね。北海道石はこの石全部というワケじゃなく、

紫外線が当たって上側で黄色っぽく

光っている粒の部分がそうですね。

鹿追町の山中、昔温泉が流れてた場所で

紫外線を当てるとなぜか光る部分があることが

10年くらい前から知られてたんだけど、

2年ほど前から詳しく調べたところ、

そのうちのひとつが天然の結晶としては

世界中どこにも見付かってなかった物と判明

光る正体は有機物だそうですが、

有機物が石になってる例は珍しいらしく

有機物由来の新しい鉱物が日本で見付かるのは

かなりの大発見だったそうなんです

 

…というコトで色々説明いただきましたが、

ツアーの時は然別湖に向かう前に

ココにも寄って、地形の話とか

ちょっと頭に入れてから行った方が

より伝わるんじゃないかな、って思ってますちなみに金森さんが南極で担当してた

最大の任務は温室効果ガスの測定だそうで、

南極で二酸化炭素やメタンなどの最高濃度が

年々更新されてくのを目の当たりにしてきて、

温暖化で失われてしまうかもしれない

貴重なものを守りたいという想いを

強くしてきたそうなんですね。

その「貴重なもの」がたくさん

残っているのが、このジオパーク。

実は鹿追町、ゼロカーボンの取り組みを

活発に行ってるんですが、

地球温暖化の影響を強く受けるこの環境と

そのゼロカーボンへの取り組みが

繋がってる町でもあるんですね。

そのへんについてはまた次回に続きます!

コメント

6 件のコメント

  • ちよまる より:

    BBお疲れ様でーす🤭

    アカデミックですね❗️
    岩穴にエゾナキウサギが沢山生息しているみたいで 北欧っぽい自然の
    雄大さをイメージしましたー🧐
    カナダにも似ている〜
    いや〜絶対にステキな景観が広がっているんだなーって
    BBのレポから伝わってきまーす😉 
    ナキウサギかわいいでしょうねー

  • いく より:

    エゾナキウサギと言えば
    「キュンちゃん」☺️
    千歳にもジオパークありましたね!
    鹿追町ツアーは遊ぶだけじゃなく
    環境について考えるいい機会に
    なりそうです😌

  • へいちゃん より:

    北海道石って、ココだったのか!

  • 横浜在住、2023年からファンの女 より:

    ジオパーク、すてきな施設ですね!
    楽しみです!

    ところで日本にも永久凍土ってあるんですね、知らなかったです、、、!

    いつもたくさんのこと教えてくださり、ありがとうございます!

  • くま牧場長 より:

    こんばんは。まあ普通に生きてたら南極行ったことある人には会わないよな。ジオパーク、今年行った鳥取でもそういう言葉使われてた。ブルーのイワナ綺麗だね。撮って出しにあった写真だ。エゾナキウサギかわいいだろなあ。

  • しの より:

    私の地域にもジオパークがあって勤務先もそこに工場をたてるらしいです。
    改めて勉強になりました。
    北海道石、神秘的

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