バイオガスプラント。

カテゴリ/2024応援大使

鹿追町の話続きます!

前回は自然環境の側面から、

鹿追には貴重なモノが沢山残ってるよね、

って話をしましたが、

そことも繋がってくる内容ですねー。

というコトで案内されたのはコチラの施設。鹿追町環境保全センターバイオガスプラント。

実は、鹿追町は

「鹿追町ゼロカーボンシティ推進戦略」

といって、脱炭素に向けて町を挙げて

積極的な取り組みをしてるんですが、

その核となるような施設が

このバイオガスプラントなんですね。

では実際どんな施設なのか…?

説明していただきました。

案内いただいたのは、鹿追町役場

農業振興課の石津 功喜さん。

 

そもそもこの「バイオガスプラント」が

造られたのは、鹿追でさかんな酪農が

深く関係してるそうです。

鹿追には市街地周辺にも

酪農家が10軒ほどあるんですが、

牛舎からは牛の糞尿が排出されますよね。

以前はその糞尿を畑の肥料として

生のまま使ってたんだけど、

実際問題…結構ニオいます💦

で、臭いに対して町民からクレームが上がり、

その対策として2007年に立ち上がったのが

このバイオガスプラントなのです。

周辺の酪農家から出る糞尿は、

まずこの「発酵槽」へ送られます。

そしてこの中で約38℃に加温して

20~30日ほどじっくり発酵すると、

臭いの元が分解されてバイオガスに変わる。

そして糞尿は発酵することで

臭いがほぼなくなるそうなんですが、

「消化液」と呼ばれる臭いが消えた糞尿が

蓄えられるのが、さっき背後に写ってた

この巨大なタンクなんですね↓タンクは3基あって、計24,000㌧ほどの

消化液が貯められるんだけど、

消化液は発酵して臭いが消えても

肥料としての効果は変わらないそうなので、

最終的には肥料として畑に還元されます。

その消化液で育った牧草やデントコーンを

牛が食べて、そして排出される糞尿が

発酵してまた消化液になる。

こうした、いわゆる「循環型農業」

ココでは確立しているのです

 

一方、そこで発生したバイオガスは…コチラの「ガスホルダー」へ↑

このバイオガスの約6分の5は

発電に使われますが、

残り6分の1は別の目的に回されます。

それがコチラ!↓水素ステーション。

バイオガスはメタンガスが60%、

二酸化炭素が40%、あとは微量の

硫化水素や水分で出来てるんだけど、

そのメタンガスに高温の水蒸気を

当てることによって、そこから

水素を抽出できるそうなんですね。

水素と言えば、次世代型のクルマとして

水素自動車なんてモノも開発されてますが、

鹿追町ではこの水素自動車を

公用車として10台も導入実際、この日も役場の方がずっと

この車で随行してくれてました。

燃料が少なくなったら、

ココで作った水素をこのステーションで

いつでも充填できるワケですね。

僕、正直こういうエコな車

メチャクチャ興味あります

…まぁなかなか価格的に手が出ないけど💦

ちなみにこの公用車は、

東京オリンピック・パラリンピックで

使用された車を譲り受けたそうですよ

 

そして残り6分の5のバイオガスはコチラの発電機で発電に回されますが、

ココでは1日約6,000kwを発電。

うち2割はこのプラントで自家消費され、

残り8割は北海道電力に売却、

つまり「売電」されて一般家庭などでも

使用されることになるそうです。

 

さらにこのプラントでは

発電した時に出る熱を他のことにも

活用してるというコトで、

そちらも見学させていただきました。

まずはコチラのビニールハウス。ココで栽培されてるのは…マンゴー!

普通マンゴーって、確か宮崎とか

南国のイメージありますよね?代わって鹿追町役場商工観光課の

鈴木 綾さんに説明していただきました。

国産マンゴーの旬は、一般的には

5月~8月の夏頃らしいけど、

ココでは発電機の熱を使うことによって

11月~1月の冬の時期にマンゴーを収穫。

逆に冬の間、ハウスの裏側に雪山を作って

夏にその雪を使ってハウス内の地熱を下げ

冬と夏を逆転させて栽培することで、

冬にマンゴーを収穫することが

可能になったそうですハウスでは多い時だと700~800個くらい

マンゴーが採れるらしいけど、

マンゴーは冬場に採れると価格が上がるので

本州の百貨店で贈答用として

なんと1個¥10,000~¥50,000くらいで

販売されるそうですよ

 

そしてもうひとつの活用例がコチラ↓水槽がたくさん並んでますが、

コチラで飼育されてるのは…チョウザメ。

チョウザメって言ってもピンと来ないかな?

このチョウザメ、卵をほぐして

塩漬けにしたものが「キャビア」になります。チョウザメはロシアやカナダ・中国など

北半球に多く生息する魚で

成長段階によって適正な水温が変わるけど、

生育に最適な水温は20℃くらい。

で、ココにも発電で発生した熱が使われて

最適な水温を管理してるというワケです。現在養殖されてるのは約6,000匹。

キャビアはやっと今年製品化の目途が付いて

秋ごろからの販売を目指してるそうだから、

ツアーをやる9月頃には

買えるようになってる…のかな?ちなみにマンゴー栽培やチョウザメ飼育は

2017年からスタートしたそうですが、

なんでマンゴー&チョウザメ…?

って思って聞いたら、当時の町長が

「熱を使って事業をするなら、

夢のあることをしたい」

仰ったからなんだとか

 

ところで後ろにある水槽…いろんな人のサインが入ってますねー

↑は2014年に応援大使を務めた

中田選手(右)と杉谷選手のサイン。そして芸人さんから大物政治家まで!

コレは僕もサイン入れるしかないでしょー!…というコトで、一番相応しい?場所に

サインさせてもらいましたよ♪

今回はちょっと難しい話になったけど、

鹿追町はこういう取り組みしてるよ、

ってのを知ってもらう意味でも

ツアーでもココは見学しときたいかな、

って考えてます。

その際にはぜひこのサインも

見てってくださいねー(笑)。

コメント

5 件のコメント

  • しの より:

    勉強になります。資源の有効化には化学の知識あるとわかりやすいですね。
    マンゴーとチョウザメとはまた凄い❗️チョウザメの卵はユニークな形してましたよね。
    サインした皆さんもなかなかよいですね。

  • ちよまる より:

    サインした所 水槽だったんだー🤔
    SDGsのエネルギー開発の1つ
    としてバイオガスの設備を見学
    できるかもーはなかなかいい機会
    になりそう🧐
    勉強になるー😉

  • いく より:

    全部循環して役立てられてる!
    そして町長さんの
    「夢のあることをしたい」という
    素敵なアイデア✨️
    マンゴーやキャビアは
    ちょっと手が出ないけど
    他にもB・Bがオススメする
    ふるさと納税返礼品のご紹介
    お待ちしていまーす😁

  • くま牧場長 より:

    こんにちは。なんか今風な施設だなあと思った。プロ野球選手も大物政治家も来てるの凄い。B・B水素自動車に興味あるのか。電力が売買できること初めて知った。北海道で作るマンゴーは確かに夢がある。キャビアって食べたことないんやけどあれってうまいの?疑心暗鬼になってる。

  • ぽるしぇ より:

    マンゴーにキャビア😲なかなか手が出ないもんな……
    エネルギーは石油や石炭、天然ガスだけじゃないってこと、勉強になります。私の住むところと周辺は、かつて炭坑で栄えた街が多くて、変わっていくことに驚きもあり勉強不足を感じます。

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