鹿追町ツアーのほとぼりが
まだ冷めやらぬ今日この頃ですが、
ツアーレポートの前に今回は
前にちょっとお知らせした
今週土曜日の幌加内町での出演に関して
スケジュールのお知らせも兼ねて、
活動内容の紹介もしたいと思います
ちょっと長くなりそうですが💦
どうぞお付き合いのほどを…
今回の幌加内行きは、SC活動
「スターティング・ナイン」の助成事業
「幌加内ソバ循環プロジェクト」
の一環になりますね。
(スターティング・ナインについての説明は
ご興味あればコチラをご覧ください)
その前に「幌加内ってどんなとこ?」
って話ですが、位置的にはこのへん↓上川管内北西部にあって、
人口は1,229人(今年8月末現在)と
北海道の「町」では最少になります。
そして幌加内と言えば…日本一のソバの作付面積を誇る
「ソバのまち」として知られてますね。
↑は13年前212ロケで行った時の写真だけど、
8月上旬くらいには真っ白いソバの花が
一面に咲き誇って実に美しい
さて、そんな幌加内を舞台に
「幌加内ソバ循環プロジェクト」
を展開するのはコチラの方↓石川朋佳さん。
石川さんは25歳の若さながら
「トヅキ合同会社」代表であり、
幌加内町から
「ソバ循環プロジェクトプロデューサー」
を任命されているという、
なんだか才能溢れてそうな方
…というコトでお話を聞いてみました👂
まず、「幌加内ソバ循環プロジェクト」って
一体どんな活動なんでしょうか?「幌加内ソバ循環プロジェクト」とは
ざっくり言うと、幌加内町のソバを活用して
地域の持つポテンシャルを活かす
「地域循環モデル」を作ることを
目指すプロジェクト。
ちょっと難しいんで具体例を挙げると、
ソバの製粉作業の時に廃棄される
「ソバ殻」とか「甘皮」などを使って
新しい商品を開発する、要は
「捨てられているものから価値を見付けて
地域活性をしていこう」という事業ですね。
この若さで自分で会社を立ち上げ、
地域活性化を目指す石川さんですが、
今に至るまでの経歴が
なかなかドラマチックなんで
ちょっと紹介させてください
石川さんは札幌市西区のご出身。
サラリーマン家庭に生まれ、
自然は好きだったけど、普段から
農業に触れる機会はなかったそうです。
しかし中学の時に修学旅行の農業体験で
岩手の安比高原へ行き、
その時農家さんとおやつに食べた
地元の手作り料理がすごく美味しくて、
農家が地域と密接に繋がって
自然の近くで生き生きと生活している姿に
グッと惹かれたとのこと。
その後、石川さんは江別市の高校に進学。
しかしそこが合わず、学校を辞めることに。
小規模な学校に行った方が
自分を変えられると思った彼女は
全道の高校を調べて、小規模で農業科があり
様々な希望条件がマッチした
幌加内高校を受け直して入学。
それが幌加内との出会いでした。農業科のみの幌加内高校は、
石川さんが在校当時の生徒数は
全校で65名くらいという小規模校。
高校の必修科目でそば打ちがあって、
「素人そば打ち段位認定」という制度の
初段を取らないと卒業できないという
ソバの産地らしいユニークな高校です。
そもそも石川さんは畑作がやりたくて
幌加内高に行ったんだけど、
科目にたまたまそば打ちがあるうえに
「そば局」という部活動に入って
授業・部活・課外活動が全部
そば打ちという環境の中で、
どんどんソバにハマっていったそうです。
そして最終的には全国大会に選抜され、
「全国そば打ち選手権大会」で
全国優勝という快挙を成し遂げました🏆
そんな高校生活を送りながら
「地域と人を繋ぎたい」
「生産と消費を双方向に結び付けるような
システムがほしい」といったビジョンを
もう既に明確にしていた石川さんは、
高校を卒業すると小樽商科大に進学。
更に大卒後、2年ほど企業に就職して
様々な知識や経験を積んだ後、
満を持して今年3月に自分の会社
「トヅキ」を立ち上げたのです。
じゃあ「トヅキ」ではどんなことをしてるのか?
資料を見せていただきました↓まずメイン事業は「ソバを使った商品開発」。
前述のとおり、ソバの製粉作業の際に出る
ソバ殻を使った草木染の衣服だったり、
甘皮のお茶やソバのお菓子、
更には廃棄されるソバを使った建材など
いろんな商品を開発中。それから観光事業。
「そばストーリーツーリズム」と称して、
幌加内でそば打ち体験をしたり、
幌加内でしか食べられない
「ねむり雪そば」を食べるツアーなどの企画を
観光系の会社と進めてるそうです
そしてもうひとつは幌加内町のPR活動。
町外の様々なイベントで
幌加内町のプロモーションや
高校生向けにそば打ち体験の講師なども
しています。
こうした内容を聞くと、
過疎に悩む幌加内を何とか盛り上げたい!
という強い「幌加内愛」を感じますね~
生まれ故郷ではない町のどんなところが、
石川さんをそこまで駆り立てるんでしょうか?石川さん曰く、幌加内は
「自分が辛かった時に支えてくれた町」。
高校の3年間を過ごして、
この町があったから次の人生に踏み出せた。
そんな存在なんだそうです。
そして「師匠」と慕う、幌加内在住の
そば職人・坂本勝之さんの存在も
大きいようですね。
坂本さんとは高校の時に
そば打ちの講師として出会い、
大学に行ってからも東京の物産展や商談会に
連れて行ってもらったりして、
そば打ちだけじゃなくビジネスの基本を
教えてもらった存在。
そして今もこのプロジェクトを
一緒に進めているんだそうです
手元に写真ないんでリンク貼りますが、
こんな感じの方。
優しいおじいちゃん、て感じですね
今はまだいろんな所に「種まき」を
している状態だと言う石川さん。
応援してくれる人は増えてるんだけど、
その応援をどうやって地域経済に
回していくのかが今後の課題だそうです。
確かに、やってることはスゴく良いんだけど
それをどう利益や数字に結び付けるの?
っていうのは、
僕もスゴくブチ当たる壁ですね💦
僕もまちを盛り上げるために
いろんなことやってはきてるけど、
こうやって1人で独立起業して
幌加内の活性化のために動き出してる
石川さんの話を聞くと、
僕なんかより1歩も2歩も先を行ってるな~…
って思っちゃいますね💦
まさにリスペクト!です
さてそんなワケで今週の土曜日、
9月28日に幌加内に行くんですが、
その日行われるのは幌加内高校の学校祭。
幌加内町民でもまだこのプロジェクトを
知らない人がいるということで、
町内でも広く知ってもらうために
ステージで活動内容を発表するそうで、
そこに僕も一緒に登場予定です。
スケジュール的には11:45~12:00に
トヅキの活動内容の発表。
その後12:00~12:30と13:00~13:30の2回、
会場の体育館内でグリーティング。
(状況次第で変更の可能性あり)
さらに旧JR深名線の駅で
現在も有志によって駅舎が保存されている
「沼牛駅」に移動して、そこで開催されてる
「めぐるそばの物語」という写真展にも
14:30~15:00過ぎ頃にお邪魔して
そこで坂本さんにもお会いする予定です。
僕も久々に訪れる幌加内町。 前に僕が行った時の写真を見せたら
嬉しそうに見てくれた石川さんですが、
僕も楽しみにしてます♪
幌加内高校の学校祭も沼牛駅の写真展も
どなたでも無料で入場可能なんで、
良かったらぜひ遊びに来て
幌加内の美味しいおそばも
食べてってくださいね~
コメント
8 件のコメント
B・B殿
おはようございます!
うわぁ、凄い!石川さんにいつかお会い出来そうな気がします。
深夜に熱いレポートありがとうございます!
【そば】ね。ラーメンでもうどんでもなく、蕎麦☝️
蕎麦の美味しさをわかるようになるってオトナよね。蕎麦打ちってムズカシイってね。あ〜食べたくなってきた😋
蕎麦打ち必修の高校ってすごいなぁ(笑)
学校祭、北海道にいたら行ってみたい。
石川さん、いろいろ見てみたら「札幌人図鑑」でも紹介されていましたね。
「トヅキ」も検索してみました。
今後の展開が楽しみです。
こんばんは。ソバといえば去年松本城の屋台で食べたそばだんごがおいしかったことと今年の北海道旅行の時セイコーマートでそば茶大量に買ったこと。僕はずっと流されて生きてきてるから思い切った行動できる人本当に尊敬する。B・Bが取材する人にはこういう方多いと思う。そば打ち選手権なんてあるんだね。細さとかで判断するのかな。そば食べたくなってきた。
捨てられている物に価値をあたえる
「こっぱちょす」と通じるものがありますね👍
情熱のある方を応援するためにF’sが助成を行い、それをB・Bが分かりやすく私達に伝えてくれる!
28日は予定あるので伺えませんが
石川さんの活動応援しています😌
それにしても更新時間が…😱
夜更かし?早起き?
>いくさん
完全な夜更かしですw
幌加内、そば、石川さん👩、しっかりインプットしておきます。Starting 9もすっかり記憶が飛んでたのでリンク先で復習しました。
夜更かし更新ありがとうございます。
情報公開待ちきれなくて色々調べてたんですが、概ね予想通りでしたw😁
地元出身じゃない方が、こんなにそのまちを愛してくれる情熱がスゴいです!応援したくなっちゃうなー😊
ちなみに、幌加内高校って昔は山(丘)の上にあったんですよー。行った事なかったけどw
旧沼牛駅、有意義に使われてるの、なんか嬉しいなぁ。幌加内駅はもう駅舎残ってないし、自分のトコは諸事情で閉鎖されてるし…😅
さー、どー言うルートで向かおっかなー🚗久々にお会い出来るのが楽しみです!💕