義務教育学校。

カテゴリ/中標津町

無事、また6時間かけて札幌に戻りました

中標津の2日間も濃い時間でしたね

こないだの雨竜訪問の内容も含めて

順番に紹介していきたいと思いますが、

今日は今回の中標津訪問の中でも

特に印象に残った内容の話をしたいと思います。

 

突然ですが、皆さん「義務教育学校」って

聞いたことあります?

知ってる人も多いかもですが、

ざっくり言うと小学校と中学校の義務教育を

1つの学校で一貫して行う教育制度になります。

2016年に出来た制度で最近増えてきてますが、

中標津にも義務教育学校があるということで、

今回お邪魔して来ました!中標津町立計根別学園。

中標津の市街地から車で20分ほどの

計根別(けねべつ)という地区にあります。

計根別学園は、今年で創立8年目。校舎はまだ新しくてキレイ

全校生徒124名の学校になります。

では義務教育学校とはどんな所なのか、

詳しいお話を聞いてみましょう!校長先生や教頭先生が直々にご対応

いや~なんか恐縮です

 

計根別地区にはかつて、

普通の小・中学校がありました。

生徒数の減少に伴って学校統合の話が出た時、

この地区に学校を残したいという

地域住民の強い想いがあり、

2015年に中学校のあった場所に

「小中一貫校」として新しく出来たのが

この計根別学園

そしてその翌年、義務教育学校に種別変更して

現在に至っています。

 

じゃあ義務教育学校の特色って何だろう?聞いてみました。

義務教育学校では小学校と中学校とで分けず、

「1年生」から「9年生」までの全生徒が

同じ学校で学びます

そして学年の分け方も学校によって様々で、

普通の学校では小学6年→中学3年の

「6-3」制ですが、計根別学園の場合は

4年→3年→2年の「4-3-2」制。

1~4年生は「初等部」5~7年生は「中等部」そして8年生と9年生は

「高等部」という分け方をしています。義務教育学校では学校ごとに

こういった学年の区分を判断出来るそうで、

計根別学園の先生方曰く、

実は4年生から5年生にかけての時期に

体格差や学習面で発達段階が大きく変わって

思春期が訪れたりすることもあるので、

教育現場から見るとこの学年区分は

理に適っているんだとか

あと、皆さんも経験あると思いますが、

小学校から中学校に進学した時って

色々ギャップ大きくなかったですか?

当然校舎も変わるし、

違う小学校の子とも一緒になって

何より先生が教科によって替わるようになる。

でも義務教育学校はそういうのがなくて、

9年間「なだらか」に変化が訪れます

ちなみに、普通は中学校から始まる

教科によって先生が替わる「教科担任制」

ココでは5年生から始まります。

先生も小・中と分けず一つの「チーム」として

境目なく取り組んでいるので、

個々の生徒の成長や発達を、先生方の間で

長い期間共有出来るメリットがある。

この9年間の「なだらかな」学校生活や、

適度な学校規模で一人一人にしっかりと

教育が行き届いている点に魅力を感じて、

あえて中標津町内の校区外から

計根別学園に通学する生徒もいるそうですよ

 

授業中の教室をのぞいてみると…小学生の子ども達と…中学生の年代の子ども達が

一緒の校舎で勉強してて、

なんかちょっと新鮮な感じ

ちなみにこの学校では日常から

全ての学年の子ども達の交流機会を作るために、

1年~9年生までを縦割りでグループ分けして

掃除などを一緒にやっているそうですこうすることによって、大きい子が

小さい子達の世話をしたりする意識が

芽生えてきたりする。

イイ取り組みですよね

それからこの学校で興味深いのが、

小学6年生の卒業式がない分、

「4-3-2制」のそれぞれの区切りの終わりに

特色のある式を行ってるそうなんですね

まず4年生は、将来の夢を自由に語り、

育ててくれた親や周囲の人達に感謝を述べる

「夢の式」

次に7年生は、今の自分と将来とを繋ぐ志を語る

「立志式」

そして9年生は、より具体的に

ふるさと活性化策を考えて発表する

「卒論発表会」

小さい頃は自由に夢や憧れを追い求めて、

成長するに従って少しずつ具体化していき

最終的にそれを地域に還元する。

素晴らしいと思いませんか?

こうやって9年間通して地域と連携しながら

ふるさとに愛情や誇りを持つ子ども達を

育てていく学校教育。

なんか芽室町の上美生地域にも通じるけど、

これからの時代、こういう考え方こそが

過疎に悩む地域を支えていくんじゃないかと

思いますよ

 

せっかくの1年間かけたプロジェクトなんで、

今年度はこの計根別の子ども達も

僕は継続的に応援していこうと思ってます

早速、来月にはある計画が急遽進行中

コレについては、また追々

お話ししていきますねー!

 

P.S.

実は5年前の中標津キャラバンでも

この計根別学園を訪問していて、

その時の写真を漁ってたら

こんなのが出てきましたw↓コマネチしてたこの子達、

たぶんまだこの学校にいるハズ

今度行った時探してみようかな?(笑)。

コメント

8 件のコメント

  • 1483 より:

    めちゃくちゃいい学校!!
    義務教育学校初めて聞きました、それぞれの式がグッと来るぅ。
    行ったら泣いちゃうな、保護者じゃないのに😭
    子供たちコマネチって何?って思いながらやってる顔がめんこす。見つかったらもっかい再現して〜!
    中標津でコマネチを再流行させ、ツアーの記念撮影は全員このポーズで決まりだなっ。
    今日も遅くまでお疲れ様です。ブログ更新ありがとうございます。
    おやすみなさい🐻🛌💤

  • ましょ より:

    うわーけねべつ懐かしい!計根別は母親が育った場所で母方の実家もあったので夏休みはよく行ってましたよ~。学園のこと母親に教えます😆ありがとうBB✨
    この1年の間に1度はやはり中標津行きたいな~。レポートの続き楽しみにしてますねっ😊中標津に雨竜に芽室に……私が情報について行けるか心配~😅💦

  • くま牧場長 より:

    おはよ。撮って出しの写真で気になってたやつだ。今そんな形の学校が出始めてるのか。昭和生まれには斬新すぎる。年齢が8つ離れてる子との交流ってどんな感じなんだろう。緊張する。僕のとこは小学校と中学校がすぐ隣で他の学校から合流するとかなかったからなだらかな部類だったと思う。
    5年前の子供たちB・Bのこと覚えててくれてるといいね。たぶん恥ずかしがって名乗り出てこなさそう(笑)。

  • いく より:

    義務教育学校、知らなかったぁ〜
    私の卒業した小学校も6年生が新1年生の教室に行って、一緒に給食や掃除をする機会がありました。
    6年生の頃はお姉さん気分だったのに
    中学に入学した途端一番年下になって妹気分になったのよね…。
    それにしても15歳で卒論!
    こんな素晴らしい取り組みをしている子もいるのだぞと
    タイムマシンに乗って、15歳の自分に教えてあげたい😅

  • せいら より:

    B・Bさん、お疲れ様です❗️

    義務教育学校、良い制度ですよねー。
    我が地元でも、取り入れたら良いのに…
    B・Bさんに、計根別学園の事例等を、地元に伝授して欲しいわ😅

    余談ですが、4年生から5年生になった途端に、算数がめっちゃ難しくなって、挫折した私です😅
    今から、計根別学園に入りたい😛

  • もぢら より:

    気になったお写真、7年生8年生9年生、そ~ゆ~ことだったんですね。
    中高一貫校の存在は知ってましたが、義務教育学校は初めて知りました。

  • くまさん より:

    義務教育学校、ある意味懐かしいです。
    自分が育った地域は児童・生徒が少なくて、同一校舎に小中両方の子供達が通う小中学校でした。もっとも自分が小学校に入る頃は、更に過疎化が進んで中学校は閉校しちゃったんで、実際に自分は体験してないえんですけどね〜😅(町内のも少し大きな中学校に統合されてました)
    それでも、入学前に見に行った学芸会で、中学生達がバンドを組んで演奏していた姿を見た時、幼ごころにめちゃめちゃ響いた記憶があるので、上の年齢の子供が身近にいてくれるのって、凄くいい事なんじゃないかなぁと思います😊
    .
    新しい学校の在り方、B・Bが紹介してくれなかったら知らないまんまだったなぁ。万が一、子供が出来たら通わせたいと思います!(ぜってー無いなw)

    • しの より:

      いいですね。
      なんか経験したい。
      いまならインターネットもあるしいろんな情報得られますからね😃

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