士幌高校①。~志プロジェクト編~

カテゴリ/士幌町

取材内容の整理に時間かかって

遅くなっちゃったけど💦

それではこないだの士幌町訪問について

詳しくお話ししていきたいと思います!

 

まずはコチラからご紹介!↓北海道士幌高等学校。

士幌の市街地から車で約10分ほどの

新田(にった)という地区にあります。

この学校はいろいろ特色があって、

面白い取り組みもしてるらしい。

というコトで、真っ先に取材に伺いました!

 

お話を聞いたのはこちらのお二方。齋藤讓一校長先生と 中野泰弘教頭先生。

最初校長先生が所用で外出中だったため、

それぞれ別々に伺ったお話をまとめました。

 

まず最初は…この高校について

ざっくり情報を教えてください!道内の高校は多くが道立ですが、

士幌高は比較的珍しい「町立」の高校。

生徒数は120名で、人口5,000人余りの

町の規模を考えると割と多い気がするけど、

士幌町出身の生徒は全体の1割ほどで

残りは町外(ほとんど十勝管内)から

通学してるそうです。

士幌高は、基本的には農業高校。

「アグリビジネス科」

「フードシステム科」という

2つの学科があって、

アグリビジネス科は家畜・野菜など

食料生産についての勉強。

一方フードシステム科は

食料を加工してどう付加価値を付けるかを

学ぶカリキュラムになります。

更には「畑作専攻班」「畜産専攻班」

「乳加工専攻班」「肉加工専攻班」など

10の「専攻班」に分かれてて、

1年生で農業・食品の基礎を学習した後

2年に上がる時に自分が何を専攻したいかの

希望を選択する、というシステム。

 

ちなみに…ココ結構市街地から離れて

人家もまばらな地区にあるんですが、

ナゼなんでしょ?実は校舎は元々市街地にあったんだけど、

土地が狭く農業教育に向かなかったので

50年ほど前、1975年にこの新田地区に

移転したそうなんです。

この後学校内をいろいろ見て回るんだけど

なるほどナットク!な敷地面積でしたよ

 

さてこの士幌高。

いろいろ特色があると書きましたが、

まず挙げられるのは…コチラ!↓「志(こころざし)プロジェクト」。

2014年から始まったプロジェクトですが、

ざっくり言うと、全校生徒が年に一度

自分の夢や想いについての

目標を立てるというもの。

目標は何でもOKで、たとえば

「植物園の管理者になる夢を叶える」

のように大きな目標もあれば、

「勉強で何点を取る」など

身近な目標もあって、内容は人それぞれ。

全員必ず一つは設定するんだけど、

目標は毎年設定するんで

仮に途中で想いが変わったとしても

翌年目標を変えれば大丈夫なのですこのプロジェクトの目的なんだけど、

学校の方で生徒達の目標を作ってしまうと

つい結果にだけフォーカスしてしまいがち💦

でも本当はそうじゃなくて、

「夢を持つ」こと自体が大切。

いま自分が志しているものに向かって

どう努力するかを、生徒自身が

考える機会を作るためのものなのです。

よく見てみると、「志」って漢字は

士幌の「士」に「心」

ウマいネーミングだと思いません?

志プロジェクトは11年目になりますが、

生徒達にアンケートを取ったところ

夢や目標のある生徒が全道平均より

高いという効果が現れてるらしい

こういうプロジェクトを通して

相手を思いやる心とか、

誰かと共同で何かをしていくことに対する

喜びも育まれてるみたいですね

 

で、前述の通りココは町立高。

十勝管内には他にも2つ農業高がありますが、

町立高ならではのメリットがあるそうです。まず、町からの支援がかなり手厚くて

フットワークが軽い。

たとえばこの後見学させてもらう

食品加工センターのような充実した施設が

校内にあるんだけど、

これも町の支援で建てられたもの。

生徒たちは校内で採れた牛乳を使って

この施設でアイスクリームなどを作って、

それがふるさと納税の返礼品として採用。

そのふるさと納税の寄附金が

高校の教育活動に活用されるという

好循環を生んでるし、

生徒たちはいろんな経験ができて

実社会との繋がりも実感しやすいのです。それから、他の道立高では入学前に

タブレット端末を生徒たちが

自分で購入する必要があるんだけど、

ここでは町が生徒全員分の端末を

用意してくれたり、

生徒が実習で着る実習服の費用も

町が負担してくれたり。ちなみに教室にはエアコンも完備

コレも町の支援あってだそうです。

更にビックリしたのは、士幌高を卒業して

4年生大学へ進学する生徒には50万円、

短大進学の場合は20万円が

町から給付されるんだとか!

これは士幌高の生徒であれば、

町民でなくても給付があるそうなんです。

コレってなかなか他に例がないですが、

保護者にとってはかなりの

負担軽減になりますよね~あとは、町立ということで定数に縛られず

教員を定数より3名ほど多く配置してるんで、

個々の生徒に対して

丁寧な接し方ができるそうですね。

こういう充実した環境もあって、

士幌高生たちの取り組みは

地元の新聞などの報道でも

かなり多く取り上げられてるようです👏

というコトで教頭先生に、

校舎内を少し案内していただきました↑この展示棚の右にある人形みたいなのは、

中央アジアのキルギスという国との

交流を通して贈られたもの。

志プロジェクトのマスコット「シホロン」

羊毛で作ってくれたそうです

なんでキルギス?って思ったけど、

士幌町とキルギスで共通の特産品になってる

「シーベリー」という果物が縁らしい。

ちょっと図書室にお邪魔。農業高校らしい本はもちろん…マンガも置いてあった!

今ってコレ普通なの?

まぁ、「ゴールデンカムイ」はマジで

勉強になる漫画ではありますが

こんちは~!

ちょっと取材させてもらってますー!

なんかみんな純粋で良い子たちだ

英語の授業中失礼しまーす!なるほどコレが高校英語の内容かぁ…。

ボクには楽勝かな♪

 

…とかなんとか

ザッと校内見て回ったけど、

この後本格的にいろんな実習の様子を

見学させていただくことになりました!

その様子はまた次回以降に続きまーす

コメント

5 件のコメント

  • ちよまる より:

    BB たしか・・・英語検定得意ではありませんか❓

  • るか より:

    何だか教壇に立ってチョークを持っていると。。本当に先生にしか見えませんね♪

  • しの より:

    B・Bの英語の授業、似合いますね😃
    士の心、みらい大志、そしてわたしの名前にも共通する志、嬉しくなりました。

  • くま牧場長 より:

    おはよ。僕の時代はタブレット端末もエアコンもなかったな。時代は流れてるね。ゴールデンカムイ読んだことないけど勉強になる作品なんだ。B・Bが漫画の話するの珍しいかも。志といえばB・Bもみらい大志だからなかなかウマいと思った。

  • せいら より:

    B・B先生、お疲れ様です!

    生徒に寄り添ってくれる高校…
    こーゆー高校に行きたかったなー。

    タブレット支給もだけど、今時の図書館にビックリ!

    B・B先生、教えてくれてありがとうございます!!

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