「しほろ牛」「しほろ牛 若丸」と続いて、
今回はしほろ牛3部作?の最終回になります。
というコトで向かったのはコチラ!上音更肉用牛牧場。ココもまたかなり大規模な牧場ですが…よく見るとこれまでと違って、
飼育されてるのは全部黒い牛。
ではお話を伺いましょう👂お相手は佐藤洋佑さん(左)と井川博司さん。
まず前回までのおさらいですが、
「しほろ牛」と「若丸」では
月齢が若いうちに出荷するのが若丸だけど、
元はどちらも同じホルスタイン種🐄
一方、この牧場では約1,400頭の
牛が飼育されてますが、
ご覧のとおり全部黒い牛なので
ホルスタインではないですよね?実はこの黒い牛は「F1」と呼ばれて、
母親がホルスタイン・父親が和牛の
交雑種の牛なのです。
「F1」の読みはそのまま「エフワン」。
クルマみたいだけど、畜産業界では
結構一般的に使われる名称らしい。
余談ですが「なんで『F』なの?」
って調べたら、「子どもの系統の」って
意味のある「filial」(フィリアル)
という英単語からきてるみたいですね。
勉強になりました
…で、話それましたがこのF1が
しほろ牛3つめのブランド
「しほろ牛CROSS」になるのです。
「しほろ牛X」とも書きますが、
読み方は「しほろぎゅうクロス」ですね。この「CROSS」は、
赤身が特徴のしほろ牛に対して
より和牛に近いのが特徴。
前も書いたとおり、和牛と言えば
何と言っても「霜降り」(サシ)ですが
CROSSには赤身にほどよい脂肪が入るので、
味としても和牛に近くなるそうです。ちなみにF1は、メスでも乳牛のように
乳は出ないので、オスメスどっちも
肉として出荷されるんだとか。
上音更肉用牛牧場で飼育しているのは
このF1のみだけど、飼育されてるのは
オスメスが大体半々ずつ。
オスとメスとでは肉質も違って、
キメの細かさではメスの方が上だけど
オスの方が身体が大きいので
全体的に重量を取れるのはオスらしい。CROSSとしての出荷時期は
性別によって若干違いがあって、
メスは大体月齢24ヵ月でオスは22ヵ月くらい。
月齢7~8ヵ月からこの牧場での
飼育がスタートするので、
牛たちは大体残り1年~1年半くらいを
ココで過ごす形になりますね。
ちなみに「サシ」の入りを
より良くするための工夫も
いろいろと重ねてるそうで、
難しい話になりますが
サシは牛の血中ビタミンA濃度が
大きく関与してくるらしいんですね。牛は12~19ヵ月齢くらいの時期に
エサからビタミンを切ると、
サシが入ると言われてるんだそうです。
なので、ココでは牛が12ヵ月齢になると、
あとは出荷までの間基本的に
ビタミンのないエサを与えるんだけど、
体内のビタミンが減ると
体調を崩す牛もいるので、
普段から牛たちの観察は怠らないようにして
必要な牛にはビタミンを補給してあげる。これまでいろんな農家さん取材してきたけど、
農業や牧畜もこうしていろいろと
化学的なデータを駆使しながら
日々工夫を重ねてるからこそ
僕らが安定して美味しい食べ物を
いただけるんですね
というコトで4回に分けて
しほろ牛について紹介させていただきました!
しほろ牛はふるさと納税の返礼品でも
いろいろ出品されてますが、
この3つのブランドを一度に
食べ比べできるという貴重なイベントにも
もちろんお邪魔しましたよ
ではその話はまた次回に~!
コメント
6 件のコメント
おはよ。山口県の萩にいます。黒い牛は掛け合わせるからCROSSと呼ぶようになったのかな。実はサシってどんな感じなのかわからない。ビタミン不足だとできるのかな。食べ比べの話気になる。B・Bはどれが一番気に入ったとか。
filial知らない英単語でした❗️
交雑種や肉質のお話とっても
勉強になるー🧐
次回も楽しみー
牛🐮さん、肉牛と乳牛の違いって考えたことなかった……黒いとかそういうことも個体差くらいにしか考えたことなかった💦
知らないことばかりでびっくりした。
B・B、こんばんは🌃
しほろ牛3部作、大変勉強になりましたー🙏
【エサからビタミンを切ると、
サシが入る】こと、このブログを読んでなかったら、まず知らなかったもん!
トップ画像で、B・Bの奥にいるF1ちゃん!
B・Bを🥹←こんな目で見つめてる😆
可愛すぎるー😍
今時は野球もデータを駆使してるけど
1次産業も同じなのね…
美味しいお肉にするために
ビタミン切るのは可哀想な気がしますが
人間も同じだと思うので
私は霜降りにならないように
しっかりビタミンAを摂らなくちゃ!
(そろそろビタミンB・B不足してきたかなぁ…😅)
ありがとうございました。
牛にもいろいろあることを学びました‼️あらためて敬礼。