こないだ雨の中田植えをした日に
雨竜のメロン農家さんにも取材に行ってて、
ちょうど今日その話をしようと思ってたら、
なんとタイムリーなことに、
本日暑寒メロンの初出荷があった!と
↓の記事に載ってました
そんな訳で、今日はその取材の様子を
てか内容まとめるのに時間かかっちゃって、
既に「昨日」になっちゃってますが
そこはご容赦を
というコトで向かったのはコチラ!谷本農園。
子ども達を指導してくれてた
雨竜町メロン部会会長さんのお宅になります。
今回は、メロンの苗を植えた後
実を付けるまでの成長過程をご紹介
そしてお話を聞くのは…谷本貴志さん・慧美(えみ)さんご夫婦。
ちなみにビッグボスポーズと微妙に違うけど、
間違いじゃなくてコレらしいですね
それ以上深くは聞きませんでしたがw
谷本さんは先代から40年ほど続く農家。
ご両親も現役で、家族4人で
メロンと米を生産されています。
こちらのメロン用ハウスは全部で7棟。
一般的な雨竜のメロン農家のハウスは
長さ50mくらいらしいけど、
谷本さんとこのハウスは奥行なんと100m!
「中で100m競走できちゃうよな…」とか
ついつい考えちゃったのはナイショです(笑)。入口には「定4月4日 花4月7日」の文字。
(実際には「定4月4日 花5月7日」の誤り)
コチラに関しては後ほど説明しますね
では早速、ビニールハウスの中へ中はこんな様子↓
おー、メロンの実が所々に見え隠れしてる
ココでさっき入口に書いてあった
「定4月4日 花5月7日」の説明ですが、
このハウスは4月4日に苗を定植して、
5月7日に開花した、という意味なのです。
暑寒メロンの生育スケジュールは、
定植から開花までが大体1ヵ月強。↑これがメロンの花ですね。
そして花が咲いたら実際にミツバチを入れて、
受粉を行います。この段ボール、実はミツバチの巣箱
この日は天気悪くて全然飛んでませんでしたが
過去には人工的な受粉も試したりしたけど、
結局ミツバチに受粉させるのが
一番上手くいくそうですね。
ちなみにこのミツバチ、愛知県産で
このまま箱で郵便局員が運んで来るそうな
なんか…ちょっと意外(笑)。
開花の後、大体5日くらいすると
「着果」(ちゃっか)と言って
メロンの実が付き始めます。コレがまだ実が付き始めたばかりの頃。
表面はまだツルツルで、
フツーの瓜みたいですよね。
メロン独特の表面の模様、つまり「ネット」が
現れ始めるのは、着果して20日くらいしてから。↑縦の線入ってきてるの、分かります?
メロンはまず縦にひび割れてきて、その後
大きくなると横にネットが入ってくるそうです。
メロンの場合、ネットの張り方が
価値を左右すると言っても過言ではなく、
ネットがバリっと深く入っている方が
良いメロンと言われるらしいですよ
ネットの入り方は管理で変わってくるので、
各農家によっても特徴があるみたい。
なかなかオモシロいですよねメロンの実をよく見ると、
こうして1玉1玉、下に皿が敷いてあります。
メロンは「ビジュアル重視」なので、
こうして皿を敷かないと
底に火傷のような跡が付いてしまったり、
キレイなネットに仕上がらなくなるそうですね
こうして実が成長していくんですが、
「頃合い」になるとある兆候が現れます。
それがコチラ。メロンの玉についている葉っぱが
ちょっと黄色く枯れてきてるの、
分かりますか?
コレが、そろそろ実が熟してきて
収穫時期が近付いてるよ、
っていう「サイン」なんだとか
こうして、着果してから55日くらいで
いよいよ収穫開始。
但しこの55日というのはあくまで目安で、
気候やハウスの温度によって差が生じます。
なので収穫する時は、葉の様子を見ながら
一つひとつ手作業でハサミを入れて切っていく。
1つのハウスには約280株の苗が植えられてますが、
1株に実が4つほど付くので、
ハウス1棟で280本×4=1,120玉、
×7棟ということは…単純計算で
谷本さんのハウスでは年7,840玉くらいの
暑寒メロンを生産してることになりますね
ところで、着果したばかりのメロンの実や
もうほぼ収穫時期に近いモノまで
↑の写真に載せてますが、実はこれ
全部同じ日に撮ったものですと言うのも、実はこの7棟あるハウス、
1棟1棟で微妙に植える時期をずらしてるんですね。
一番早いのが、冒頭の写真にあった
4月4日定植のもの。
これがもうそろそろ出荷を迎えます。その後は1棟につき5日置いて4棟を定植。
谷本さんはお米も作ってるんで、
途中稲の種まきで10日ほど間が空いた後、
更に5日刻みで3棟。そして一番遅いのが5月7日定植。
これが出荷を迎えるのはお盆前後くらい。
つまり、6月末~お盆くらいまでの
約1ヵ月半が、暑寒メロンの季節になるのです。
ちなみに谷本農園の初出荷は、
例年6月最終~7月第1週くらい。
これは他の作物との兼ね合いで
こうしてるそうなんだけど、
去年までもっと早く出荷してた農家さん1軒が
離農してしまったので、結果的に現在
雨竜のメロン農家の中では谷本さんが
一番乗りになってるらしいです
あ、それから定植日の上に
「クレセント」とか「G-123」とか書いてあるけど、
これメロンの品種の名前だそうです。
意外だったんだけど、同じ暑寒メロンでも
植える時期によって品種が違うらしい
涼しい時に向いてる「G-123」は、
4月上旬に定植を行った2棟。
そして4月中旬以降に定植した5棟は
暑さに強い「クレセント」を使ってますいろいろ勉強になるな~!
谷本さんちで色々話を聞いた後、
小学校で植えたメロンがその後どうなってるか
見に行って来ました。ハウスを開けてみると…
おー、だいぶ成長しとる!
↑コレは僕が植えた苗ですね。
ちなみに…定植してから約1ヵ月の間
小学生がハウスの開け閉め等を管理する一方で、
谷本さん達もある重要な作業を加えています。
まずコレを見てください↓右半分と左半分の違い、分かりますよね?
右は僕に違いを見てもらうために
あえて手を付けずに残してたそうなんですが、
枝や葉っぱがボーボーに生えてます。
一方で左半分はスッキリ
メロンは放っておくと
蔓(ツル)が四方八方に伸びてしまって
そっちに養分が行ってしまい、
せっかく実がなっても大きくならなかったり
虫が付いたり病気にもなりやすくなるので、
「剪定(せんてい)作業」が必要になるのです。 剪定作業について谷本さんが
実演しながら説明してくれたんだけど…
正直ムズカシくてよくわかんない
要はムダな節を取り除いていくんだけど、
メロンは10~13節目くらいまでの間に
実を付けると安定した実が出来るらしいので、
10節目以降を伸ばすようにしてる…らしい
谷本さんコレで説明合ってます?
言われるがままに剪定してみた、の図(笑)。
コチラの小学校メロンは、ちょうど今頃
開花を迎えてるんじゃないのかな?
そして7月5日くらいまでには着果して、
8月最終週くらいには収穫を迎える予定
収穫の時にはまたお邪魔しますね~!
暑寒メロンの出荷最盛期には
またその様子も見に行きたいな
コメント
6 件のコメント
おはよ。シャレにならないくらい暑い…。ビジュアル系くだものメロン。メロンが僕たちの知るメロンの形になってる。感動。網目がきれいにできるよう工夫してるのか。1ヶ月ちょっとってあっという間だね。棟によって時期ずらしてるからまた見にいけそうではあるかな。ミツバチさん僕の地元産だ(笑)。あれ刺されたりせんの?ハチに刺されるって激痛だよ?
思ったんやけど喫茶店にあるメロンソーダって本当にメロンが使われているのだろうか。メロンが使われている加工品に興味がある。
B・B、夜中の2時過ぎの投稿、おつかれさまです!
ちゃんと寝てる?
メロンが1株から4玉出来るのは知りませんでしたよ
.
アグリBな活動報告は面白いですね(^_^)
フフフ、郵便屋さんがミツバチを

運んで来るって可愛らしい
先日道の駅で漬物用にツルツルの
小さなメロンが沢山売ってました。
1つの実に栄養を集中させるため
あれも剪定しているのでしょうね。
10〜13節が安定した実になるって
40年作り続けて分かった事なんでしょうか。
ひとつの事を長年かけて極めるってスゴいですね!
暑寒メロンについて詳しく教えてくれてありがとう。
(メイロック・サインも初めて知りました!)
今夜は早目に寝てくださいね…
B・Bさん、お疲れ様です
詳しい成長課程のブログ更新、本当に有難うございます


時間掛けて頂いたお陰で、スゴく分かりやすい
感謝感謝です
初出荷の記事、今日の道新・空知版にも載ってましたー
先日の雨竜の道の駅にも、摘果メロンが沢山売ってましたね~。谷本さんのもあったのかな
【中で100m競走できちゃうよな…】私も思いましたよ
そして、ミツバチを郵便局員さんが運んで来るとは知らなかったー

もー、目から鱗状態です
メロンは産地が違っても、成長課程や栽培方法は大きく変わらないと思うので、今さらながら、本当に勉強になってます
メロンちゃん。

なんか注文してみたい謎の衝動
なるね。




してます
Facebookで初競りの見て、あぁ、メロンの季節なんだなぁって思ってた。
赤肉より青肉派!
ミツバチ郵便
・
なんでもそうだけど、本当に農作物の手間ひまを知ると自然と「いただきます」と
・
あらためてありがたみ感じます
・
あの夏、留守番しながらメロン1玉1人で食べてごめんなさい
・
私も35年悪魔のミサで
B・Bのレポート素晴らしい
メロンて愛知から郵便やさんが
を届けてくれるのか~
これゆっくりもう一度読みます。
手間暇相当かかってる。
私は食べることに協力します。
メロンはヒビだというのも何かで見たなあ。